ぶどう園便り<2020年9月発芽>
冬が終わりを告げ、Hawke’s Bayに比較的暖かな春がやって来ました。
シャルドネとピノノワールは、例年に比べ1-2週間早く発芽し始めています。
発芽が早いと注意しなくてはならないのが「霜」。
冬の間の主な仕事のうちの一つが、霜よけシステムのメンテナンスをすることです。
この中には、2つの大きなディーゼルエンジンを30分間に渡って3回回し、ダムから水を汲み上げ、スプリンクラーに水を通水させるテストも含まれています。
レインコートを着て、すべてのスプリンクラーが働いているか、また水漏れがないかなどをチェックします。そのうえで、ディーゼルエンジンを点検し、精度に問題がないかを再チェックします。
雲のない晴れた春の日を楽しむのは実に素敵なことですが、この条件がまさに霜のリスクとなり得ます。雲のない夜には、気温が一気に下がるからです。
ぶどう園にとって、春はデリケートな芽を霜のダメージから守るため戦う眠れない夜を過ごす時期でもあるのです。